元国鉄総裁の仁杉巌氏死去=分割民営化問題で辞任
仁杉 巌氏(にすぎ・いわお=元国鉄総裁)昨年12月25日午前8時30分ごろ、肺炎のため東京都渋谷区の病院で死去、100歳。東京都出身。葬儀は近親者で執り行った。喪主は妻とよさん。
38年に鉄道省に入省し、建設局長を経て、国鉄常務理事に就任。68年に退職した後、西武鉄道副社長、西武建設社長、日本鉄道建設公団総裁を歴任した。国鉄再建問題が議論されていた83年12月に第9代国鉄総裁に就任。国鉄の分割・民営化をめぐり中曽根康弘首相(当時)と対立し、85年6月辞任に追い込まれた。その後、西武鉄道に戻り、89年1月から約7年間社長を務めた。