1月6日(水)より放送開始となるTVアニメ『ハルチカ〜ハルタとチカは青春する〜』のプレミアム上映イベントが、1月4日に東京・科学技術館サイエンスホールにて開催されました。
【吹奏楽×青春ミステリアニメ『ハルチカ』先行上映レポ 難解な謎と友情を描くの画像・動画をすべて見る】
司会進行をつとめたのは、主人公・穂村千夏(チカ)役のブリドカット セーラ 恵美さんと、上条春太(ハルタ)役の斉藤壮馬さん。
そのほか、草壁信二郎役の花江夏樹さん、成島美代子役の千菅春香さん、原作を手がけた小説家・初野晴さん、監督・橋本昌和さん、P.A.WORKSプロデューサー・辻充仁さんが登壇し、キャスト・スタッフトークを展開。
オープニング主題歌を手がける音楽ユニット・fhánaによるライブも披露されるなど、充実のイベントの様子を写真とともにお届け!
吹奏楽青春ミステリアニメ「ハルチカ」とは?
「ハルチカ」は、初野晴さんの人気小説〈ハルチカ〉シリーズを原作としたTVアニメ。
「吹奏楽×青春×ミステリ」をテーマに、廃部寸前の吹奏楽部で日々練習と部員集めに奔走するハルタとチカを中心に巻き起こる謎や事件、そしてそこから生まれる仲間たちとの友情が描かれます。
アニメーション制作を担当するのは、『花咲くいろは』『凪のあすから』『SHIROBAKO』などの作品で知られるP.A.WORKS。
若者の群像劇を描いた数多くの名作を生み出してきた同スタジオが、この斬新な青春ミステリをどのように描くのか、アニメファンからは大きな期待が寄せられています。
「ハルチカ」第1・2話を先行上映
今か今かと上映を待ちわびる中、ハルタとチカによるコミカルなアナウンスが流れ、会場がどよめきに包まれます。そうこうしているうちに、ついに第1・2話の先行上映がスタート!
第1話「メロディアスな暗号」は、原作小説のエピソードから着想を得たオリジナルストーリーであり、続く第2話「クロスキューブ」は、メインキャラクターである成島美代子にまつわる重要なエピソード。
音楽室の黒板に書かれた謎の「音楽暗号」や、6面すべて真っ白のルービックキューブに隠されたメッセージなど、頭脳明晰なハルタと、暴走気味だけど豊かな創造力を備えたチカの迷(?)推理で、その真相に迫っていきます。
「吹奏楽×青春×ミステリ」という多様な要素を織り交ぜた「ハルチカ」ならではの難解でミステリックな演出を見事に映像化し、小説では表現しきれなかった「音」という面からも、作品をより鮮やかに彩っていました。
そして、謎や事件を解決するたびに増えていく吹奏楽部の仲間たちとともに、吹奏楽の甲子園「普門館」を目指すハルタとチカの青春模様も健在。
アニメファンはもちろん、原作ファンの心もガッツリ掴んでいました。原作はもちろん、コミカライズも何度も読んでいる筆者ですが、第2話のクライマックスのあのシーンは涙せずにはいられませんでした……。
原作の魅力をアニメでも存分に表現するためには?
原作者の初野晴さんは、自身の作品がアニメ化されたことについて「アニメを見るのは久しぶりなんですが、良くできてますよね。小説だと1ページずつ描かれる場面がアニメでは1シーンで描ききることができたりと、アニメの可能性を感じました。随所に監督をはじめとしたスタッフのこだわりも垣間見えて良かったです」と絶賛。
橋本昌和監督は、「原作では『吹奏楽』と『青春』と『ミステリ』という3つの要素が1つひとつの物語にしっかり詰まっていて、それがキャラクター性に結びついてキャラクターの魅力になっているのが面白いなと感じました。それをアニメの限られた尺の中でも表現できるように意識してつくっています」と、アニメ化するにあたってのこだわりを語っていました。
また、辻充仁プロデューサーも「謎解きパートは、原作の情報量を1話に収めつつ視聴者にもしっかりと理解してもらえるように、画面上にテロップを出したりなど、いろいろ演出を工夫しています。演奏シーンも、楽器や吹き方といった細かい描写も丁寧に描いているつもりです」と、原作の要素はもちろん、そこでは描ききれなかった部分へのこだわりもうかがえます。
原作は各巻ごとに1話完結の短編作品で構成されている「ハルチカ」ですが、アニメでも1話ごとにエピソードが完結するように物語が進んでいくとのこと。
その中で、アニメのオリジナリティも織り交ぜつつも原作の重要な部分はしっかりと描かれており、原作ファンでも楽しめる内容になっているそうです。原作ファンの筆者としては、早くも3話以降が楽しみで仕方ありません!
fhánaがオープニング主題歌を初披露!
その後のフォトセッションでは全員で中二病(?)チックなポーズを決めたりなど、会場全体が暖かな笑いに包まれながらイベントは締めくくられました。