ルネサス株、ソニーへ売却を検討 官民ファンドの産業革新機構
政府が大半を出資する官民ファンドの産業革新機構が、保有する半導体大手ルネサスエレクトロニクス株をソニーに売却する検討に入ったことが5日、分かった。すでにソニーに打診したもようだ。半導体事業が収益源に育ちつつあるソニーが取得すれば、事業強化につながると判断したとみられる。
ルネサス側は一時、外資系企業との提携も模索したが、革新機構は日本企業による出資をもとに、「日の丸半導体」としてルネサスを再生させることを目指す。
ルネサスの時価総額は1兆円を超えており、革新機構は発行済み株式の約70%を保有している。