昨年12月31日に放送された『第66回NHK紅白歌合戦』の平均視聴率は第1部が34.8%、第2部が39.2%(ともにビデオリサーチ調べ、関東地区)。それぞれ昨年よりも低い数字で、第2部については2部制となった1989年以降で最低の記録となった。
1月3日のスポニチアネックスでは「脱マンネリを掲げながら目立ったマンネリ…最低視聴率の紅白を斬る」とのタイトルで、紅白の分析記事を掲載。「脱マンネリを掲げて出場歌手の世代交代を進める紅白だが、演出などでマンネリが目立った」と視聴率低下の要因と分析した。
では、ネットユーザーたちは今回の紅白をどう見ているのだろうか。ツイッターにはこんな意見が寄せられている。
「『これぞ、紅白!』には程遠い内容だった。NHK関係者の苦渋する姿が浮かぶ。大きな理由は2つ。メガヒット曲がなかったことと、企画のマンネリ化だ」
など、確かにマンネリに陥っていたのではないかとの意見がある。ただ一方で、
「みんな勘違いしてる。『マンネリ』だから安心して見られるんだよ。革新的なことやる度に見る人は減るよ」
と、60年以上も続いている番組なのだから、むしろマンネリであることこそが、紅白らしいという意見も多かった。
また、今回の紅白に過去最多の7組が出場したジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長は、1月3日のデイリースポーツで「若者とベテランが手をつないでやる。それが紅白であって欲しい」と、ベテラン歌手の活躍を期待するとのコメントを出している。これについてツイッターでは、
「確かにベテランのクビを切れとは思わないが、人気のある若手のクビを切りすぎる」
といった様々な意見が寄せられている。若いアーティストを見たい視聴者もいれば、ベテランを見たい視聴者もいる、というのが現実であり、うまくバランスをとっていくしか方法はなさそうだ。
※当記事は2016年01月05日に掲載されたものであり、掲載内容はその時点の情報です。時間の経過と共に情報が変化していることもあります。