“光る”ブラックホール観測 京大、ガス吸う謎解明に期待

 黒い円で示された「はくちょう座V404星」の位置(京都大提供)
共同通信社

 強い重力を持つブラックホール(BH)が周囲にあるガスを吸い込む際、ガスが高温になって発光し、あたかもBHが光っているように見える珍しい現象「アウトバースト」を、京都大などの国際チームが観測し6日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。

 チームの上田佳宏准教授(宇宙物理学)は「どのように物質を吸い込むのかなどBHには謎が多く、解明を進める上で画期的な成果」と話した。

 チームによると、観測したBHは「はくちょう座V404星」と呼ばれ、地球からは約7800光年離れている。

 チームは光学望遠鏡を使って、2015年6月中旬~7月上旬、アウトバーストを捉えた。