アメリカの1970年代は独特な活気とカラフルな色合いに包まれていた時代。40年以上経った今、その時代は私たちの目にどのように映るのでしょうか。
時代を超えて感じる、バイタリティ溢れる裏通り。米国サイトBored Pandaよりお届けします。
70年代のアメリカのなかでも特にユニークな雰囲気を漂わせていたのは、ニューヨーク・マンハッタン北部の「ハーレム」と呼ばれていた地域。洗練されてはいないものの、生き生きとした人々の暮らしがそこにはありました。
Paris Match誌で活躍していたストリート・フォトグラファーのJack Garofalo氏 (1923-2004)は、1970年のひと夏をかけてその活気に満ちた街のドキュメンタリーを写真に収めました。それがこれらの写真です。
ハーレムは当時、存続の危機にありました。低水準のインフラや犯罪などの劣悪な環境から逃れるために、多くの住民は次々に別の地域へと移っていったのです。まさに集団移動の時代。しかし、そういった困難な状況であっても留まることを選択する人たちもいたそうです。そして精力的な街であり続けたといいます。これらの写真を見ると、本当にそうだったということが伝わってくるようです。
Garofalo氏の写真はまるでタイムマシーンのように、見たことも感じたこともない時代へと連れて行ってくれます。当時のハーレムに暮らす人々の力強い生命力までもがリアルに感じられるのではないでしょうか。
(文/訳 木口マリ)
写真/記事提供:Bored Panda
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