熊本市の化学及血清療法研究所
共同通信社

 熊本市の化学及血清療法研究所(化血研)が国の承認と異なる方法で血液製剤などを製造した問題で、厚生労働省は8日、医薬品医療機器法(旧薬事法)に基づき化血研に110日間の業務停止命令を出した。18日から5月6日まで。過去最長の期間で、製薬会社への行政処分としてはこれまででもっとも重い。

 ただ代替品がない血液製剤やワクチンは、患者への影響を考慮して業務停止の対象から外す。

 約40年にわたり未承認の方法で血液製剤の製造を続ける一方、国の査察にも虚偽の記録を提出して隠蔽を図った悪質な行為は、組織としての責任が厳しく問われる事態となった。

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