今、女性を中心に絶大な人気を博すアニメ『おそ松さん』(テレビ東京系)。放送開始直後は、赤塚不二夫もびっくり(?)の人気の高まり、その中でアニメのパロディ・下ネタに修正の手が入るなどの騒動に注目が集まったが、今年に入ってからは『おそ松さん』ファンのマナーや民度の低さがたびたびネットで指摘されてしまっている。
「櫻井孝宏や神谷浩史といった人気男性声優を起用していることもあって、『おそ松さん』は放送されるやいなや、女性を中心に人気を伸ばしました。特集を組んだ『PASH!』(主婦と生活社)といったアニメ雑誌も完売するなど、今、女性オタク界隈で一番盛り上がっている作品と言っても過言ではないでしょう。しかし、人気作となると、ファンの母数が大きいこともあってか、マナーの悪いファン、いわゆる“民度の低い”オタが現れ、ネットで取り沙汰されるということがたびたび起きます。最近では、『ラブライブ!』や『カゲロウプロジェクト』といった人気作のファンの民度の低さが指摘されていましたが、『おそ松さん』でも、そういったファンが少なからずいるようです」(カルチャーライター)
『おそ松さん』では、昨年12月から開催中の「おそ松さんinナンジャタウン」に徹夜組が殺到したり、カラ松っぽいと話題になったNON STYLE・井上裕介の「おれってば、カラ松の子孫なのかなぁ」という発言に対し「カラ松を侮辱すんな」といった暴言を吐くファンの出現も。また、ニコニコ動画にアップされている『おそ松さん』とは関係のない動画に『おそ松さん』関連の言葉を投稿するファンなどがネットを中心に問題視されていた。
さらに最近では、4日放送の『おそ松さん』で「シコ松」という言葉が出たことを発端に、一部のファンがNHKのニュース番組『NEWS WEB』のTwitterでよくつぶやかれているワードを紹介するコーナー、「つぶやきビックデータ」に「シコ松」を載せるべく、「#シコ松をNHKへ」というハッシュタグ付きのツイートし、これに「やっぱりおそ松腐女子キモいなと思った」といった批判が集まっている。
「騒動を経て、すっかり“『おそ松さん』ファンの民度は低い”というイメージが付いてしまったせいか、東京ディズニーリゾートで公式グッズの『おそ松パーカー』を着たファンがネットでマナー違反だと晒されるといったことも起きています。東京ディズニーリゾートは一部期間を除いてコスプレ(全身仮装)がNGというルールがあるので、『ディズニーに関係ない格好するのは変』という声もあるのですが、これには『周りからしてみればただのパーカーだよ』『パーカー着てるだけなのにコスプレと判断してしまう人がお粗末』と、擁護する声が集まっていますね」(同)
先日発表された、試合の一部観戦席を限定グッズ付きの「おそ松さんシート」として販売する「侍ジャパン」とのコラボに対しても、「おそ松さんグッズだけ目当てで野球に興味ないなら邪魔になるだけ」「おそ松グッズだけ貰って観戦せずに帰る人とかいそう」といった批判が上がる『おそ松さん』。アニメ1話で「僕たち、昭和のアニメだよ。今さら人気でるかなぁ」と心配していた六つ子たちも予想外の騒ぎになっているが、純粋にアニメ自体は面白いので、少しでも騒動が沈静化すると良いのだが……。