社会人に聞いた! あなたの人生を変えた一冊は? 「羅生門」「だから、あなたも生きぬいて」 | ニコニコニュース

マイナビスチューデント

最近はスマホでインターネットばかり……という大人でも、中学・高校時代には夢中になって読んだ本が何冊かあるのではないでしょうか。中高生の時に読んで「人生が変わる」ほど衝撃・影響を受けた本はありますか? 社会人男女に聞いてみました。
●いつの時代も心に残る名作!

・太宰治「人間失格」。読了後、何となく心が落ち着いて、こんなダメな主人公に対して嫌悪がなく、むしろ凄く好きな本になったことに驚き。(女性/24歳/商社・卸)

・夏目漱石「こころ」。人間の欲深さや、心の中では誰もが持っている黒い部分を吐き出したような作品。(女性/23歳/団体・公益法人・官公庁)

・芥川龍之介「羅生門」。生きる道を必死に見つける姿に衝撃を受けた。(男性/37歳/金属・鉄鋼・化学)

・島崎藤村「破戒」。人の出自だけで態度を変える人間、それにおびえる主人公という、人の心の弱さを見事に描いていた。(男性/36歳/機械・精密機器)

・「風と共に去りぬ」。主人公のスカーレットの常に自分らしくある生き方に、衝撃を受けた。(女性/35歳/情報・IT)

●中高生も前向きにしてくれた啓発書

・デール・カーネギーの本。人は考え方を変えるだけでこんなにも人生が変わるのかと思った。(男性/27歳/機械・精密機器)

・「マーフィーの成功法則」。考え方が人生を変えるなんて馬鹿馬鹿しいと思っていた時期があったが、実際に実践してみると心が前向きになった。(男性/28歳/情報・IT)

・リチャード・カールソンの「小さいことにくよくよするな!」。“しょせん、すべては小さなこと"という副題で気が楽になった。(男性/30歳/機械・精密機器)

●悩める頃も読めば勇気が出る自伝

・「だから、あなたも生きぬいて」。非行少女から弁護士になった女性の半世紀。「いじめ」はなんて残酷なものかと思った。(女性/23歳/ホテル・旅行・アミューズメント)

・矢沢永吉の「成り上がり」。学がなくても、音楽一本で成功できる道もあると知った。(男性/35歳/団体・公益法人・官公庁)

・乙武洋匡「五体不満足」。こうした障害を持つ人が世の中にはいて、すごく積極的な行動をしているのだから、自分にできないことはないと思った。(女性/33歳/学校・教育関連)

・「この世でいちばん大事な「カネ」の話」。世の中は金がすべてだと言い切る著者の西原理恵子さんに感動。(女性/20歳/医療・福祉)

●漫画、ノンフィクション、ほかにもいろいろ!

・「スラムダンク」。友情の大切さを学びました。(男性/33歳/機械・精密機器)

・「ブラックジャック」。生きることに対しての向き合い方が力強く書かれている作品で、とても好きです。(女性/21歳/自動車関連)

・柳田邦男「死の医学への序章」。生きることはどういうことなのか、考えさせられた。(男性/33歳/学校・教育関連)

・「バトル・ロワイアル」。自分が生きる世界を小説の中の世界と比較し、命のことや人生のことなどを考えるきっかけになった。(男性/32歳/ホテル・旅行・アミューズメント)

・雑誌の「ナショナルジオグラフィック」。とにかく写真が美しくて感動し、世界中を旅して、こんな自然豊かなところに行ってみたいと思った。カメラに興味を持ちそこそこのお値段のものを購入。(男性/37歳/金融・証券)

・福田恆存「人間・この劇的なるもの」。反左翼でない最高の保守思想だった。(男性/37歳/印刷・紙パルプ)

あなたが感銘を受けた本はありましたか? 多感なあの頃に好きだった一冊も、大人になって読めば、また違う受け止め方になるかもしれませんね。ときにはスマホを単行本に持ち替えて、物語や思索の世界に浸ってみてはいかがでしょうか?

文●鈴木恵美子
調査期間:2015年9月
アンケート:マイナビ学生の窓口調べ
集計対象件数:社会人男女396人(インターネットログイン式アンケート)