仮想現実ヘッドマウントディスプレイ(VR HMD)「Oculus Rift」の製品版予約受け付けが始まったが、明らかになった「599ドル」(日本では送料含め税込9万4600円)という価格に、心待ちにしていたファンから「高すぎる」と失望する声が上がっている。
予約受け付けがスタートしたには日本時間の1月7日午前1時。発表を受け、米国のOculusファンが集まるRedditは大荒れ。“初物”価格として擁護する声もあるが、過去にOculusが「コンシューマー版は200〜400ドルの価格帯」を示唆していたこともあり、「これでは破産だ」と荒ぶるユーザーが多い。
利用には高性能なグラフィックスカードも要求しているため、「スペックアップのためにOculus本体以上にさらに金がかかる」という指摘も。VR HMDを快適に楽しめるPCは全体の1%以下という推定もある。
価格がネックとなり「当面の普及の目はなくなった」と残念がるファンもいる。ソニーも今年上半期にVR HMD「PlayStation VR」を発売する予定。HMDの生産では一日の長がある同社が戦略的な値付けをしてくるのかにも注目が集まっている。