JAXAが閉鎖環境下試験の被験者募集を再開しました

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面白さ半分で応募してはいけないと思います。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は「閉鎖環境適応訓練設備を用いた有人閉鎖環境滞在試験」の被験者を2015年12月24日に募集したところ、8名の枠に2000名を超える応募があり、同12月28日に募集を一時中止しておりました。それは、選考に支障が生じるからとのこと。しかし、締め切り後も多くの問い合せがあったことから、本試験に対する関心の高さを知り、体制を強化して、再募集となりました。期限は2016年1月12日正午までとなっております。

目的は、閉鎖環境下であるISS(国際宇宙ステーション)などの施設にて、人の精神心理がどのように変化し、さらに地上から遠く離れた宇宙で簡単にストレスを評価できる新たな手法やリアルタイムでの評価手法の開発などであります。つまり、ココロの動きやストレスとはなんぞやということを知る為です。


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試験は20歳~55歳の健康な男性が条件で、ISSを模した施設に13泊14日滞在し、その間さまざまな課題を実施しながら、ストレスの負荷を加えていくようです。まさに、某漫画の宇宙飛行士を目指す主人公が受けた試験と同じようなことだと思います。多分、その影響もあり、応募が殺到したようにも感じます。応募後、健診や通所などのあとに試験が開始されるようです。ちなみに協力費は38万円になります。

面白半分で応募はしてほしくありませんし、そういう方は選考で落とされてしまうかもしれませんが、新たな手法を導くためにも、これまでの応募枠とはちょっと違った人などを採用してみるのも面白いのではないでしょうか? たとえば、毎日部屋から出ず、ゲームや漫画などで過ごしてる方などです。

今回は男性限定ですが、今後女性をターゲットにした試験もあるのか気になります。女性の方がストレスに強そうですし。


source: JAXA

(okeyuhi)

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