19か月に近い “プレビュー” 期間を終え、Microsoft は直近の更新で Azure ポータルを一般提供 (GA) した。本ポータルを全顧客のデフォルトポータルとする前に、パフォーマンス/信頼性/ユーザビリティの向上に注力したと Microsoft は述べている。
本ポータルは Microsoft のクラウドサービスに対する一つのコンソールの様にふるまい、“クラシック”ポータルとは大幅に異なるユーザエクスペリエンスを提供している。元々は Microsoft が 2014 年 4 月に開催した Build カンファレンスで 実演したものであり、Azure Preview ポータルは UX を Windows 8 レイアウトのタッチ中心でタイル指向性への変更を反映した。Microsoft によると、顧客のフィードバックや内部品質メトリックスをもとに新ポータルはプレビュー期間中に進化を遂げている。
新ポータルの GA リリースは日付に基づいたリリースでなく、品質に基づいたリリースです。これは長い旅路であり、みなさんの継続的なフィードバックと貢献がなければ、ここまでたどり着くことはできませんでした。ユーザビリティ、パフォーマンス、信頼性に基づき、ポータルの一般提供ために適合した自身の品質基準を設定しています。これらの領域を改善するため、チーム全体で全力で取り組んできた。これらの品質基準に適合し、こうした報告ができることが誇らしいです。
新 Azure ポータル(サービスインスタンスの作成、パーソナライズレイアウトの作成、月額利用料の閲覧、サポートチケットの作成が可能 )ではプレビュー期間中に大幅な性能改善を実施した。Microsoft はポータルの開始時間を 50% 改善し、“ブレード”と呼ばれる各サービスの詳細ビューの読み込みが以前より 300% 速くなった。信頼性も同様に注力している領域であり、Microsoft のポータルは多様な Azure サービス向けにサブセクション毎に独立しているが統合されているものを伴っている。
ユーザビリティはプレビュー期間中にポータルの好みが分かれたものの一つだ。ユーザは Microsoft Feedback サイトを利用し、ユーザインターフェースに関する積極的なフィードバックを提供することに躊躇いがない。「これらのフィードバックを受け入れ、ユーザエクスペリエンス改善に向けた着実な改善をしている」と Microsoft は述べている。本ブログポストにて、ポータルの一般提供をアナウンスしており、Microsoft が注力している4つの領域について指摘している。
クラシックポータルから新 Azure ポータルへ、Microsoft は未だ全 Azure サービスを移行中だ。利用不可なサービス一覧(一般提供アナウンスブログ内のリンクのもので、ページはリダイレクトされたがキャッシュバージョンは閲覧可能だ)では、いくつかの主要なサービスが以降待ちだ。また、本記載における InfoQ の検証では、以下のサービスは新 Azure ポータルでは管理できない。
先月、Microsoft は利用者から25億ものプレビューポータルに関する要望を得ている。プレビューポータルは18言語と20地域で利用可能であり、マーケットプレイスでは3500項目も利用可能だ。ポータルのエクスペリエンスはクラウドプロバイダの主要な提供要素であるが、開発者は GUI の利用をさけて Microsoft Azure の様なクラウドは API で利用するようになる。Microsoft は広域のSDK とコマンドラインツールを提供し、利用者がプログラム的に Azure サービスを利用可能としている。さらに、DevOpsエンジニアはインフラのビルドツールである Hashicorp の Terraform、構成管理サービスである Chef と Ansible向けのAzure モジュールを利用することができる。