リーガ・エスパニョーラ第19節が9日に行われ、バルセロナとグラナダが対戦した。
前節、バルセロナはエスパニョールとのダービーマッチをスコアレスドローで終え、アトレティコ・マドリードに首位を明け渡してしまった。しかし、FIFA(国際サッカー連盟)から受けていた補強禁止処分が解け、昨年夏に加入していたトルコ代表MFアルダ・トゥランとスペイン代表MFアレイクス・ビダルが登録可能となった。両選手は6日に行われたコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)のエスパニョール戦でも起用され、この日も揃ってスタメン入り。首位奪還への大きな追い風となった。
ホームのバルセロナは試合開始から積極的に攻撃を仕掛ける。4分、中盤低い位置でボールを持ったリオネル・メッシが前線左へ浮き玉のパス。抜けだしたジョルディ・アルバが左足シュートを狙ったが、ここはわずかに枠の左に外れてしまい、先制点とはならなかった。
直後の8分、エリア手前右でメッシがボールを持つと、左サイドへ展開する。ルイス・スアレスがこのパスをスルーし、エリア内左のアルダへボールがわたる。アルダが中央へスルーパスを出すと、走りこんだメッシが左足で流し込み、バルセロナが先制に成功する。
続く14分、ネイマールがドリブルで左サイドを駆け上がり、エリア手前横で切り返して右足でクロスを入れる。これをファーサイドのスアレスがダイレクトで折り返すと、エリア内左に流れたボールをメッシが追いついてゴールに蹴り込み追加点。“MSN”トリオの華麗な共演でバルセロナがリードを2点に広げた。
その後も攻撃陣の勢いが止まらないバルセロナ。27分、エリア手前でボールを持ったスアレスが、左横のネイマールとワンツーを試みる。ボールを軽く浮かせてネイマールに預けると、エリア内を斜め左に動いてリターンを受け、左足シュートを狙った。しかし、ここはシュートをミートしきれず、ボールは枠の左下に外れた。
さらに31分、今度は右サイドでパスを受けたA・ビダルがエリア内右から折り返しのボールを入れる。これをゴール前のメッシが合わせたが、GKアンドレス・フェルナンデスが素早く反応し、なんとかゴールを守り切った。このままスコアは変わらず、2-0で前半終了となった。
後半立ち上がりの53分、まずは1点を返したいグラナダにチャンス。エリア手前でFKを獲得すると、ダビド・ロンバンが右足で直接狙ったが、ここはGKクラウディオ・ブラボにキャッチされてしまい、得点には至らない。
するとバルセロナがスコアを動かす。58分、中盤やや左でボールを持ったセルジ・ロベルトが前線へタテパスを入れる。エリア手前左のアルダがこれをスルーすると、奥でボールを受けたネイマールがドリブルでエリア内左に進入して右足シュートを放つ。GKフェルナンデスが触れたボールは惜しくも左ポストを叩いたが、こぼれ球をメッシが押し込んでハットトリック達成。リードをさらに広げた。
65分、バルセロナは同クラブでの初先発を飾ったA・ビダルを下げ、ダニエウ・アウヴェスを投入した。グラナダは68、エリア手前左でこぼれ球を拾ったルベン・ロチーナが強烈なシュートを放ったが、ここはGKブラボが好セーブを披露。ゴールをこじ開けることができない。
バルセロナは72分にアルダを下げ、アドリアーノ・コレイアを投入。グラナダもロベルト・イバニェスを投入した。
83分、バルセロナはメッシが右サイドを突破。一度、中央のアドリアーノを経由して右サイドのスアレスにボールがわたる。スアレスが逆サイドのネイマールを狙い、グラウンダーのパスを送ると、これを受けたネイマールは落ち着いてGKの上に蹴り込み、さらなる追加点を奪った。
このままバルセロナが4-0でグラナダを下して勝点を42とし、10日に試合を行うアトレティコ・マドリードを抜いて暫定首位に立った。
次節、バルセロナはホームでアスレティック・ビルバオと、グラナダは敵地でMF乾貴士が所属するエイバルと対戦する。
【スコア】
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