ドイツ・ケルン中央駅周辺に集まった人々=2015年12月31日(AP=共同)
共同通信社

 【ベルリン共同】ドイツ西部ケルンの警察当局は11日、昨年12月31日に外国人風の男らが女性を取り囲み集団で性犯罪に及んだり金品を強奪したりした事件で、被害届が11日現在で553件に達したと発表した。新たに23人の容疑者を特定したことも明らかにした。

 警察は大半が北アフリカや中東から来た難民保護申請者か不法滞在者とみて捜査している。事件は世界遺産の大聖堂に近接するケルン中央駅前の広場で発生。日本人にも人気の観光地で、在デュッセルドルフ日本総領事館は「人出が予想される機会には、周囲の状況をよく確認して身の安全を確保する」よう注意を呼び掛けている。