寒い季節。通勤時間帯には、マスク姿の人が目立つ。職場でもつけたまま、という人も多そうだ。一方で、「職場でマスクをつけるのは、周囲に対し、失礼にあたるのでは?」との意見も根強い。
そうか思えば、マスクなしで咳やくしゃみを繰り返す同僚に冷たい視線を向ける向きも。果たして、仕事中のマスク姿は「マナー違反」なのか?
「来客対応は、毎回マスクを外すべき?」読売新聞が運営する掲示板、「発言小町」には、女性とみられる人物から、「職場でマスク」と題した相談が寄せられていた(2015年12月9日)。
投稿者は、中小企業で事務をしており、「来社された来客の対応もしてます」。今の時期は、「風邪やインフルエンザ予防の為、マスクをしているのですが、来客対応にあたり失礼にあたるのかな、と疑問に思った」そうだ。「立て続けに来客が来ることもあり、毎回マスクを外したほうがよいのか悩みながらも仕事をしています」。悩める投稿者には、多くのアドバイスが寄せられた。
全体としては、「マスクOK」派が、けっこう目立つ。
以前、百貨店に勤めていたという人は、「良いと思います」と、ひとこと。「現代ではマスクが当たり前なので、この時期はむしろ、マスクをしてない人を嫌がる人もいる」そうだ。マスクをするのがこの時期当然のマナーだ、というわけだ。
来客時にマスクを外すことについては、「インフルエンザは飛まつ感染なのに、人と話をする時にマスクを外したら本末転倒ですよ」という意見もあった。「来客者の中にインフルエンザウィルスを持っている人がいるかもしれない。私はマスクしたままでも良いと思いますけどねぇ」。
と、やはりマスク着用肯定派だ。
「あんたはウイルスをまき散らしそうだから」と言われているよう?一方、「来訪者の立場からすると、マスクをしたままで対応されると、何となく感じが悪いですね」との意見もある。
「『あんたはウイルスをまき散らしそうだから、予防しているんだ』と言われているよう」な気持ちになってしまう・・・とのことだ。その回答者いわく、「ただし、あなたが風邪をひいていて、ゴホゴホやっているのなら、マスクをしている方がありがたいですけど」。
また、「連日たくさんの人に会う職場で仕事をしていた」という人いわく、「通常業務なら問題ないと思いますけど、応接室にお通しするお客様をご案内する時には外すでしょうね」「対応の線引きをハッキリさせると周りも納得してくれると思います」と、実務的な意見を寄せていた。
マスクとインフルエンザ予防については、厚生労働省サイトの「(2016年度)インフルエンザQ&A」によると、「飛沫感染対策ではマスクは重要ですが、感染者がマスクをする方が、感染を抑える効果は高いと言われている」そうだ。
少なくとも、自身が咳やくしゃみが続くようなら、マスクはつけるのがマナーと言えそうだ。(KH)