国内の利用者数が5800万人にのぼり、もはやLINEはコミュニケーションツールとして欠かせないものとなっている。プライベートのみならず、仕事で使う人も多いようだ。
MMD研究所が557人のビジネスパーソンを対象とした調査によると、「仕事関連の人と利用しているコミュニケーションツール」のトップはLINEで、20代では76.6%に達していた。2014年3月の調査なので、利用率はさらに高まっていると見てよいだろう。
遅刻や欠勤、退職届の利用には「非常識」と批判LINEを仕事に利用している人たちは、どのような場面で使っているのか。マイナビウーマンの「職場での『LINE事情』」によると、日常的な業務連絡に気軽に使っているようだ。
「シフトの変更など、LINEで送られてくることがある」
「上司とも平気でLINEする。この日、有休取りますとか、取っていいかとか」
ただし遅刻や欠勤の連絡は、LINEで伝えることを快く思わない人も多い。日刊SPA!が35~45歳の会社員300人に尋ねたアンケートによると、職場への遅刻や欠勤をSNSやLINEで知らせることについて、76%の人が「マナー違反」だと答えている。
ドコモが運営するアンケートサイト「みんなの声」で2015年8月に行われた「仕事の遅刻連絡をLINEで…アリ?」というアンケートでも、87%の人が「ナシ」と答えている。やはりカジュアルなツールでは、申し訳ない気持ちが伝わらないのだろうか。
中には「LINEで退職届」を出す人もおり、こちらも批判を受けている。女性向け掲示板サイト「GIRL'S TALK」には「今どき普通なの?退職事をラインで送って来るって。32才で子持ちの女性」という質問が寄せられたが、ナシと答える人が圧倒的多数だ。
「採用時とかにLINEのIDを聞くんですか?」といぶかしがる声も「ありえないです。。何でもLINEで済ます人居ますよね。欠勤とか」
「非常識ですね。世の中舐めてる」
また「GIRL'S TALK」で目に付いたのは、そもそも会社の人たちとLINEのアカウントを交換すること自体が考えられないという声だ。プライベートで使うスマホのアプリで、同僚や上司とつながりたくないというのだ。
「業務連絡にLINEを採用する企業もどうなんだろうと思います。採用時とかにLINEのIDを聞くんですか?」
「SNSの利用って個人の自由で、例えばLINEを使いたくないと思っている人もいると思います。私は仕事関係でLINEのIDを聞かれたことはこれまで一度もないのですが、聞かれてもやってないと答えると思います」
都内勤務の26歳女性は「上司はLINEで報告してもいいと言ってるけど、私は絶対に上司とつながりたくない」と断言する。ツイッターにはLINEのアカウントを教えてしまったため、休日にも仕事の連絡が来るとの嘆きがあがっている。
「職場のパイセンから仕事話のLINEきてた・・・やめろ今日は休日なんだ仕事の話なんか聞きたくないんだやめろやめてくれ・・・!!」
「確認するように頼まれた覚えのない仕事の件をLINEで責められている休日」
「なんで休日に仕事のLINEしてくるの?休ませてよ」
前述のMMD研究所の調査でも、44.2%の人がLINEを「あまり仕事仲間・取引先の人とは使いたくない」と答えている。
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