【ソウル時事】韓国の朴槿恵大統領は13日、国民向け談話を発表し、記者会見した。北朝鮮の4回目の核実験に関して「北朝鮮の態度を変化させる程度の新たな制裁を含む、最も強力な(国連安保理)制裁決議案が採択されるよう、あらゆる外交努力を尽くす」と述べ、「この過程で中国の役割が重要だ」と強調した。慰安婦問題の日韓合意に関しても国民の理解を求めた。
朴大統領は「今回の核実験に対する国際対応は以前と異なるものになるべきだ」と主張した。国連安保理決議以外の制裁に関しても、米国などと協議していると語った。
韓国軍の拡声器による対北朝鮮宣伝放送の再開については「最も確実で効果的な心理戦だ」と説明。「北朝鮮住民に真実を知らせるための努力を続けていく」と述べた。
また、北朝鮮のさらなる軍事挑発の可能性に触れ、「韓米両国が米国の戦略兵器の追加の展開を含む防衛力強化を通じ、北朝鮮の挑発の意志自体を無力化させる」と言明した。
慰安婦問題に関しては「難しい問題を最大限の誠意をもって、今できるベストを引き出し、合意できるよう努力したことを認めてほしい」と訴え、「被害者の名誉、尊厳が回復されるよう(合意を)履行していくことが重要だ」と述べた。ソウルの日本大使館前の慰安婦問題を象徴する少女像については「政府としてどうこうできる問題ではない」と政府の立場を強調した。
合意履行に関し「日本の政府、メディアがどうするかも重要だ。被害者を再び傷つける言動があれば、国民の説得も難しくなる」と指摘。今後の日韓首脳会談については、国際会議の場など「機会は多いと思う」と語った。