阪神大震災の被災者らが入居する兵庫県内の災害復興公営住宅で、1人暮らしの高齢者などが誰にもみとられずに亡くなった「孤独死」が2015年の1年間で33人だったことが12日、分かった。集計を取り始めた00年以降最少で、死者数は計897人となった。兵庫県警の検視結果から共同通信がまとめた。

 33人は46~96歳で、平均年齢は75・1歳。男性が22人、女性が11人だった。死因は心疾患や脳疾患などの病死が最も多い22人で、事故2人、自殺1人、その他8人だった。

 神戸市長田区の男性(71)は、死亡から約5カ月後の昨年3月、台所と居間の境目に倒れているのを発見された。