他人から奪いたがる人の心理 | ニコニコニュース

他人から奪いたがる人の心理
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他人の仕事や恋愛の成功をうらやむ人は、職場や学校などに少なからずいる。例えば、誰かの恋人ばかりを好きになり、横から「ちょっかい」を出す人を見たことがないだろうか。奪いたがる人の心理はどのようなものなのだろうか。また、そのような人とはどのように付き合えば良いのだろうか。心理学者の内藤誼人先生に話を聞いた。

■欲しがる人と譲る人

「何でも欲しがる人は、人間的に成熟していない人だと言えます。精神的に子どもですね。逆に言えば、相手に譲る人は、成熟した大人だと考えられます。どれだけ欲しがるかで、人間的な成熟度や器の大きさがわかるというわけです」(内藤先生)

たとえば、お土産のお菓子が一人分足りなかったとする。この時、自分は遠慮して誰かに譲ることができるかどうかで、人間的な成熟度がわかるということだ。では、何でも欲しがる人がそばにいた場合は、どうすればいいのだろうか。

■付き合い方の工夫

「相手を“赤ちゃん”だと思ってお付き合いすればいいのです」(内藤先生)

乳児は、「お腹が空いた」、「眠い」、「暑い」、「寒い」など、全てが自分基準だ。だが、こうしたワガママに本気で腹を立てる大人はいないだろう。それは、「赤ちゃんだから、仕方がない」と割り切ることができるからだ。何でも欲しがる人と付き合うときも、これと同じ気持ちで接すればいいのだ。

「相手は赤ちゃんなのだから、怒っても意味がありません。自己研鑽(じこけんさん)のためにお付き合いするのだと割り切ることが大切でしょう」(内藤先生)

もっとお金が欲しい、もっと地位が欲しい、もっと大きい家に住みたい、もっといい車に乗りたい……。こうした何でも欲しがる人たちは、“赤ちゃん”だと思い、気持ちに余裕を持って接することが大切なようだ。

「教えて!goo」では、「隣の芝生が青く見えてうらやましくなったこと、ある?」ということで、意見を募集中だ。

●専門家プロフィール:内藤 誼人


心理学者、立正大学客員教授、有限会社アンギルド代表取締役。慶應義塾大学社会学研究科博士課程修了。「3割しか話さないのになぜかうまくいくビジネス英会話のルール」(ジャパンタイムズ)、「ヤバい出世学」(大和書房)他、著書多数。

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)