もし今、日本と中国の戦争がぼっ発したとしたら、いったいどちらが勝つのだろうか。さまざまな分析があるなか、中国メディアの捜狐はこのほど、日中両国の「軍事工業力」に注目し、どちらの国が戦争を優勢に戦えるかを分析する記事を掲載した。
戦争で優位に戦うには優れた戦略や熟練した兵隊という要素のほかに「武器の質と量」も相手国を上回ることが重要だろう。では兵器の質と量に直接関係する軍事工業の実力については、日中はどの程度の水準にあるのだろうか。
記事は、日本はいくつかの分野で中国を上回る実力を持つとしながらも、総体的に見た場合は中国のほうが日本を上回る圧倒的な実力があると主張。続けて、まず日本の弱さについて、「平和憲法があるために大規模生産ができず、生産コストも高い」と指摘し、個々の分野で開発された先端技術を軍事に活用し、実用化するのが苦手であることが日本の弱点だと論じた。
また、日本はハード開発は得意だがソフト開発は苦手であり、軍事技術の重要な部分を米国に依存していることは日本の最大の弱点であると主張した。中国にしてみれば日本の軍事工業力はまるで「大人の助けが必要な子ども」のようなものなのかもしれない。大砲技術はドイツ、レーダー及びミサイル技術は米国、航空機や船のエンジン技術も米国と英国に依存していると記事は主張する一方、中国は戦争に必要な軍事工業技術をすべて掌握しており、他国に頼る必要がないと論じた。
さらに記事は「もし米国が手を貸さなければ、日本の軍事体系はたちまち麻痺する」としている。例えば制空権確保は非常に重要だが、最新の戦闘機開発においても日本は米国の助けが必要だ。もし米国が何かのことで日本を離れるなら、第5世代戦闘機を自力で開発できる中国との実力差を埋めることは非常に難しくなる。結論として記事は「ボクシングに例えるなら、中国にとって日本は同じ階級の選手ではない」と主張し、「軍事工業力」においては中国のほうが優位にあるとの見方を示している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)