米グーグルは13日(現地時間)、同社製VRヘッドセット「Google Cardboard」のソフトウェア開発キット(SDK)に、新たに “spatial audio(空間オーディオ)” 機能を実装したことを発表しました。
今回のアップデートを経て、Google Cardboard向けアプリにおいて、音の発生する方角や発生源の材質、周囲の環境の広さなどを細かく設定することが可能となったことにより、従来以上に立体的な音響表現を実現できるようになりました。なお、最新版SDKの提供はすでに開始されています。
一方で、より高度で複雑な処理が要求されることにともなうバッテリーライフの短縮も懸念されますが、グーグルによると、SDKはモバイル半導体向けに最適化されているほか、開発者がそれぞれの音源の品質を自在に変更できるため、消費電力量の増大は最小限にとどめられているとのことです。
なお昨日には、グーグルが新たにVR分野に特化した専門部門の設立を計画していることも報じられましたが、今回のSDKの刷新はその計画の一環といったところでしょうか。新部門設立の件を含め、続報に期待したいところです。