現地時間14日、第88回アカデミー賞のノミネーションがアメリカ、ロサンゼルスで発表され、昨年、日本でも熱狂的な支持を得た『マッドマックス 怒りのデス・ロード』が作品賞候補入りを果たした。
【動画】オスカーまで走り続けた!『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
同作は、1979年に発表された、メル・ギブソン主演の伝説的アクションシリーズの30年ぶりとなる最新作。荒廃した近未来を舞台に、家族を失い荒野をさ迷う主人公マックスが、砂漠を牛耳る独裁者から逃れようとする女性たちと手を組み、決死の逃避行に挑む。マックス役はメルからトム・ハーディに交代。シリーズを生んだジョージ・ミラー監督が再びメガホンを取った。
全編ノンストップのカーチェイスが展開するアクション大作でありながら、公開されると、その完成度の高さを観客だけでなく批評家たちも大絶賛。アート系作品が選ばれる傾向にある国際映画批評家連盟(FIPRESCI)の選出する今年のグランプリ作品となったほか、ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞でも作品賞を獲得。受賞はならなかったものの、第73回ゴールデン・グローブ賞の作品賞(ドラマ)を皮切りに、オスカー前哨戦といわれる各賞にノミネートされ、アカデミー賞でも主要部門候補入りが期待されていた。
数多くの名作が並ぶ中に、『マッドマックス』の名があるだけで胸が熱くなるファンも多いはず。このまま、砂漠を疾走する改造車のごとくオスカーレースを走り抜けることになるのか。授賞式は現地時間2月28日にアメリカ、ロサンゼルスで行われる。(編集部・入倉功一)