視界を遮らずに安全性を確保。
というのが利点です。Google Glassをはじめ、スマートグラスの多くは視界の隅の小型液晶を覗きこむといったアイディアが多く採用されています。一方で、東芝の「Wearvue(ウェアビュー)TG-1」では、アイウェアに組み込まれたハーフミラーレンズに、フレーム部のユニットから映像を投影する手法が採用されています。つまりは超小型のプロジェクターみたいな感じ。
レンズ部を拡大するとハーフミラーになっているのが確認できます。透過率は70%。光学シースルー型バーチャルイメージ方式により、視界はそのままに1.25m先に情報を表示可能。安全性に配慮しつつ、端末からの情報をチェックできるというわけですね。
ただし、これ単体ですぐに何かできるというわけではない。という点はスマートグラスとの違いです。WearvueではHDMI Microコネクタを使って市販のWindows端末とケーブルで接続します。
利用目的に応じて、市販の入力デバイスや、バーコードリーダー、カメラ・マイク、コントローラーなどと組み合わせて利用できますが、その際は配布されるSDKを使ってWindowsで動作するアプリを開発する必要があります。また電源も内蔵されていないため、USBで充電します。
どちらかと言うとスマートグラスというよりも、ウェアラブルディスプレイとしての存在に近いのかもしれませんね。なお、業務用デバイスであり、一般消費者向けの製品ではないとのこと。価格は216,000円でAmazonにて予約が始まっています。
「視界を遮らないためには?」
おそらくスマートグラスの永遠のテーマであろうこの問題に、果敢に挑んだプロダクトではないでしょうか。
ただ、個人的にはメガネとして自然かと言われるとちょっと疑問です。これを付けた人が接客に現れたら、その話題だけで小一時間は時間をつぶす自信があります。
source: Wearvue
(小暮ひさのり)