履歴書に必ず用意されている「趣味・特技」を記入する欄。どういったことを記入すると自己アピールに繋がるのでしょうか? 今回は、履歴書の趣味・特技欄について、記入ポイントと記入例を解説します。
1.趣味・特技の位置づけ
趣味・特技欄は、履歴書に用意された他の記入項目、例えば「志望動機」などに比較すれば、さほど重要性は高くありません。しかし、手を抜き、空欄で提出することは望ましくありません。全ての項目を埋めて提出するのが常識と考え記入しましょう。
2.大手企業の内定を獲得した先輩が記入した内容
どの程度のことを記入すれば良いかが分からず、悩んで時間をかけてしまう人も多いでしょう。忙しい就活中ですから、時間を有効活用するためにも、、以下に紹介する先輩の記入内容を参考にして、記入する内容をスムーズに決めてしまいましょう。
【記入例】
・「スポーツ・スポーツ観戦」
・「イラストを描くこと」
・「テニス、ピアノ」
・「バスケットボール(週に一度、地元のクラブでプレーしています)」
・「筋肉トレーニング」
・「映画鑑賞(アクション系中心)」
先輩の記入実績から、一行程度の記入でよいことが分かります。より丁寧に記入した場合や、面接での糸口にしたい狙いがある場合は、少し説明を加えれば良いでしょう。
3.先輩が特技として記入した内容
趣味と同様に、特技として記入した先輩の事例を紹介します。
【記入例】
・「関節技」
・「モノマネ(初対面の相手をこれで笑わし心を掴みます)」
・「友達に似合う服選び(頼りにされています)」
・「人の顔を一度会ったら覚えられる」
・「テニス(○○大会でベスト8入賞)」
・「値切り交渉」
趣味に比較して、「モノマネ(初対面の相手をこれで笑わし心を掴みます)」等、面接の糸口となりそうなものが多いことが分かります。この点を参考にして下さい。趣味と特技ならば、特技のほうが読み手の心を掴みやすいものを記入できる余地が大きいことが分かります。一工夫を加えた一行を記入してみましょう。
岡 茂信 (おかしげのぶ)
現在東証1部の情報システム開発企業での採用選考経験を元にジョブ・アナリストとして独立。大学及び就職イベントでの講演、有名企業に対し採用アドバイスを実施。著書に「就職活動がまるごと分かる本」「エントリーシート完全突破塾」「適職へ導く自己分析」がある。また、「岡茂信の就活の根っこ」(http://ameblo.jp/okashigenobu/)で就活の土台となる旬な情報を発信している。