【モスクワ時事】ウクライナ検察当局は14日、NHK取材班がロシアに編入された南部クリミア半島ヤルタに入ったとして、刑事事件として捜査を開始したと発表した。NHK側は「ウクライナ政府の許可を得ており、問題はなかった」と説明している。
発表は「取材班は1月12日にワイナリーを訪れた」と説明。ただ、実際の取材は昨年12月下旬、放送は今月10日だった。ワイナリーは取材を受けたことを12日にホームページで発表しており、検察の目に留まったもようだ。
ウクライナ政府は、ロシアの事実上の支配を認めかねないとして、外国人のクリミア訪問は制限されるべきだという立場。治安当局は昨年7〜9月、現地入りしたフランス最大野党・共和党の国会議員やイタリアのベルルスコーニ元首相を入国禁止処分にした。