台湾メディアの中時電子時報(電子版)は11日、台湾で行われた調査を引用し、台湾人にとって人気の渡航先は「日本」だと伝えた。台湾は親日家が多いことで知られるが、調査ではそれが裏付けられる結果となった。
記事は、クレジットカード大手のVISAがこのほど世界25の国と地域で調査を行ったことを紹介し、台湾人の41%が今後1年以内に日本を訪れたいと回答したことを紹介。中国または韓国を訪れたいと回答した台湾人はそれぞれ10%、6%にとどまったことを伝えたほか、日本は過去の調査でも台湾人にとって人気の渡航先であったことを指摘している。
台湾人の間で日本旅行の人気が高まっていることを受け、VISAは日本国内の家電量販店や百貨店などで買い物をした際に割引を受けられるサービスを提供する。台湾人の消費は中国人の爆買いのように派手さはないものの、今回の調査では「旅行の予算を増やす」と答えた台湾人が増えたという。
日本政府観光局(JNTO)によれば、2015年1-11月に日本を訪れた台湾人外客数は前年比30.3%増の341万1300人に達した。台湾の人口が2346万人であることを考えると、同期間中だけで計算上は台湾の約7分の1もの人が日本を訪れたことになるが、これは台湾における日本旅行の人気の高さと台湾人の親日ぶりを示すものと言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)