私たちが生活する中で、決して切り離すことのできない存在の“漢字”。特に目にする機会が多いのが、「地名」ではないでしょうか。旅行先で読み間違えてしまって恥をかいた! 申し訳ない思いをした! なんて“読み恥”経験がある人も多いのでは……。そこで今回は、ヒトメボ読者に「ついつい読み間違えてしまった地名」を聞いてみました。
「さわりだけ説明します!」 ビジネスで間違えて使ってしまった言葉
●北海道
「幌向。ガリレオの湯川先生が通ってた中学校があるらしい。北海道だし、ポロッコウって読むのかと思ったらホロムイだった……」(千葉・35歳女性)
野幌(のっぽろ)、南幌(なんぽろ)、幌美内(ぽろぴない)……といった地名も。「ぽろ」はアイヌ語で「大きい、多い」という意味だそう。
●東北地方
「地元(秋田)なんだけど西馬音内。こっち出てきてからちゃんと読んでもらえたことない。『にしもない』です。西馬音内盆踊りは日本三大盆踊りに数えられてるし、蕎麦もあるし、ぜひ観光してほしい。『にしもない』です」(千葉・30歳男性)
踊りの輪のなかに笠や頭巾で顔を隠した人たちがたくさんいるのが、なんとも神秘的で荘厳な盆踊りですよね。地名の読み方も覚えましたし、ぜひ実際に見に行ってみたいところです。
●関東地方
「上京してすぐのころ、日暮里はヒグレリって読んだし、石神井はイシガミイ、御徒町なんて何語かと思った。東京なめてた」(東京・27歳男性)
なめてはいけません! 東京はほかに馬喰町(ばくろちょう)、狸穴町(まみあなちょう)などなど、まだまだ難読の地名、あるはずですよ……!
●中部地方
「友達と長野に行ったとき『筑摩』って文字が見えて『つくま?』って言ってたら通りすがりの人が『ちくまって読むのとつかまって読むのがある』って教えてくれた。どっちなんだろう」(福岡・22歳女性)
福岡には「筑紫」(つくし、ちくし)がありますね。同じ字でも、場所によって違う読み方をするのが難しいところです……。
●近畿地方
「大阪の『放出』。どう見ても『ほうしゅつ』なのになんで『はなてん』になっちゃったんだろう」(京都・21歳女性)
歴史とつながりの深い関西は、古くから残る難しい地名が多くありますよね。映画村で有名な「太秦」や遊園地で知られる「枚方」も、初見で読むのはけっこう難しいのではないでしょうか。
●中国・四国地方
「小豆島を『あずきとう』、その近くにある豊島は『とよしま』と読んでいたら両方ちがった。『しょうどしま』、『てしま』だった。これはさすがに知らなかったら読めない!」(群馬・30歳男性)
当て字だったりするのでしょうか? どの地名も、それぞれ由来を調べてみると新しい発見がありそうですよね。
●九州地方・沖縄
「沖縄に観光に行ったとき、地名がほぼ読めなくて困った…。喜屋武はゴールデンボンバーだから知ってる。でも具志頭は『ぐしけん』じゃなくて、『ぐしかみ』?『ぐしちゃん』?なんですね…」(神奈川・22歳女性)
ぐしけんさんは「具志堅」です。とはいえその土地に馴染みがないと、やっぱり難しいですよね……。
間違えた読み方をしていたり、正しい読み方を知らなかった地名も意外と多かったのではないでしょうか。たかが漢字、されど漢字……。その土地を愛する人たちにとっては大切な名前でもあります。旅に出かける前には、少しだけでもその土地の名前と由来を調べてみると、よりいっそう楽しい時間が過ごせるかもしれませんよ。
(魚青子/Concent)