台湾総統選で朱立倫氏を破り、笑顔で勝利宣言する民進党の蔡英文主席=16日、台北(共同)
共同通信社

 【台北共同】台湾総統選は16日投開票され、台湾独立志向の最大野党、民主進歩党(民進党)の蔡英文主席(59)が与党国民党候補らに圧勝し、初当選した。民進党は8年ぶりに政権奪還し、台湾史上初の女性総統が誕生する。台湾統一を目指す中国は独立志向の民進党を強く警戒。国民党政権下で急接近した中台の関係は緊張含みとなる。関係が不安定化すれば東アジア安全保障への影響は必至で日米政府は動向を注視する。

 民進党は、同時実施された立法院(国会、定数113)選でも躍進、台湾メディアによると、68議席と初の過半数獲得を達成した。