長野県軽井沢町のスキーバス転落事故で犠牲になった早稲田大国際教養学部4年、小室結さん(21)の告別式が17日、川崎市内の斎場で営まれ、多数の友人らが早過ぎる別れを惜しんだ。
参列者によると、祭壇には笑顔の小室さんの遺影が置かれ、会場には幼少時からの写真も飾られていた。弔辞を読んだ友人は「一緒にアメリカへ卒業旅行に行くはずだったのに残念。いつまでも親友だよ」と呼び掛けたという。
ダンスと国際交流サークルの後輩で学部も同じという同大3年の男性(21)は「初対面から気さくで、留学先の相談にも乗ってくれた。憧れのスターみたいな人」と振り返り、「誰からも愛されていた。こんなすてきな人が亡くなるなんて」と沈痛な面持ちだった。
高校で小室さんに英語を教えたという男性教師(54)は目を泣きはらし、「優秀で他の生徒の目標だった。就職が決まったとわざわざ報告に来てくれた。今も事故を受け入れられない」と声を詰まらせた。
留学先のロンドンで知り合ったという女性会社員(28)は帰国後、英国人が来日した際、小室さんと一緒に築地を案内したといい、「別の機会に預かったお土産を渡せないままお別れになってしまった」と後悔をにじませた。