中国メディア・環球網は13日、このほど中国のネットユーザーを対象に実施した「もし神様なら、中国の隣国にどの国を持ってくるか」というアンケートで、日本が「隣国から追い出したい国」で1位となったと報じた。
記事は、アンケートには20万を超える投票があったと紹介。「追い出したい国」では日本が1位となり、以下フィリピン・ベトナム・北朝鮮・インド・アフガニスタン・インドネシアと続いたとした。一方、「隣国にしたい国」についてはスウェーデンがトップ、2位以下はニュージーランド・ドイツ・モルディブ・シンガポール・ノルウェータイとなったことを伝えた。
また、日本については「出ていってほしい」という意見が多い一方で、「残ってほしい」とするユーザーも少なからず見られたと説明。相反するような状況が同時に出現したことについて、西南政法大学の専門家が「日本は安定・文化・経済パートナー・美男美女が多い・買い物天国・漢字を使っているといった点から、中国人が隣国に置いておきたい条件を数多く備えている一方で、侵略戦争や釣魚島(尖閣諸島)問題によってネガティブなイメージが強くなっている」と解説したことを紹介した。
「追い出したい国」のラインナップを見てみると、政治的な色彩が濃く出ているのに対し、「隣国にしたい国」については経済や文化的なイメージが先行しているような印象を覚える。日本に対する「二面性」は、中国人の心中の複雑さを示すものと言えそうだ。ただ、ネット上に漂うイメージと実際の中国世論のイメージとは異なっている可能性がある。続々と日本にやって来る中国人観光客の多さを考えれば、なおのことである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)