AKB48“最後の2期生”の小林香菜(24)が17日、東京ドームシティホールで行われた『AKB48単独リクエストアワー セットリストベスト100 2016』2日目夜公演で、グループからの卒業を発表した。時期は未定。会場で見守っていた同期の秋元才加(27)を私服のままステージに引っ張りだすなど、にぎやかな発表となった。
楽曲版総選挙イベントで、小林がセンターを務める公演曲「くるくるぱー」が26位にランクイン。同曲をパフォーマンス後、小道具のネギを握りしめながら「26位ありがとうございます。(2008年に)リクアワが始まった当初は圏外だったりしたんですが、本当にありがたいです」と感謝すると、「きょうはここで私から発表があります」と切り出した。
「AKB48に入って、4月1日で10年が経ちます。ファンの皆さんやメンバー、秋元(康)先生をはじめとするスタッフさんには、こんな不器用な私をきょうまでAKB48でいさせてくれて、本当に感謝してもしきれません」とあいさつ。「一歩外に出て、私にできることをやっていこうかなと思うので卒業を決めました」と報告した。
卒業の理由について「体調とは関係ない」としたが、昨年12月29日未明に更新した自身のツイッターでは「10日くらいずっと39.4とか高熱が続いてて、今日大きい病院行ったら壊死性リンパ節炎と判断されました」と説明。「首の横にしこりがあったからとても不安だったけどちゃんと検査してもらえてよかった。人にはうつらないみたいです。ただ辛い」と胸中を吐露していた。
AKB48グループ総支配人の茅野しのぶ氏はトークアプリ755で、小林がステージで踊れる状態ではなかったことを告白。「本人の希望でファンの皆様が投票してくれた自身のセンターの楽曲『くるくるぱー』がランクインしているならば、それだけはどうしても出たいという事で立たせて頂き、香菜らしい微笑ましい卒業発表も出来たと思います」と裏話を明かした。
同期の宮澤佐江は、この日名古屋で行われたSKE48の握手会後に小林の元に駆け付け、「香菜に会いに行ってきた。立て続けて病気してたから心配だったけど、顔色よくて安心。直接お疲れ様のハイタッチできてよかった」とツイッターで報告。小林は「明日は朝から病院行って検査だから頑張ってきます! 日常に支障はないけどまだ沢山踊ったりは出来ないから早くなおさないと」としている。
2006年2月に『第二期AKB48追加メンバーオーディション』に合格し、4月に2期生として大島優子らとともに加入。現役の2期生は3人いるが、宮澤佐江はSNH48兼SKE48、梅田彩佳はNMB48に移籍したため、小林はAKBに残る最後の2期生だった。劇場公演出演回数は歴代1位の889回。