第39回日本アカデミー賞は1月18日、正賞15部門各優秀賞および新人俳優賞を含む正賞外賞を、東京・グランドプリンスホテル新高輪で発表した。12部門で受賞した「海街diary」が最多となり、11部門で受賞した山田洋次監督作「母と暮せば」と原田眞人監督作「日本のいちばん長い日」が追走する。「海街diary」は、広瀬すずの新人俳優賞を含めると13の受賞となった。
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優秀作品賞には、「海街diary」「海難1890」「日本のいちばん長い日」「母と暮せば」「百円の恋」の5作品が選出。日本アカデミー賞協会の岡田裕介会長は、「10分くらいで話がつくくらい、今回はすんなり決まっております。順当な5本ではないかと思っています」と選考風景と講評を明かした。
さらに新人俳優賞では、2015年に大ブレイクを果たした注目俳優・女優陣がズラリ。有村架純(「映画 ビリギャル」)、土屋太鳳(「orange オレンジ」)、広瀬すず(「海街diary」)、藤野涼子(「ソロモンの偽証 前篇・事件」「ソロモンの偽証 後篇・裁判」)、篠原篤(「恋人たち」)、野田洋次郎(「トイレのピエタ」)、山崎賢人(「orange オレンジ」「ヒロイン失格」)、山田涼介(「映画 暗殺教室」)らが顔をそろえた。
また授賞式の総合司会には、おなじみの西田敏行と、昨年「紙の月」で最優秀主演女優賞に輝いた宮沢りえ。西田は今年で3年目となるだけに、「今年も素晴らしいお相手を選んでいただきました。楽しい司会進行に努めたいと思っています」とほほ笑む。一方、約12年ぶりに司会を務める宮沢は、「最優秀女優賞という素晴らしい賞を頂くと、司会という大役がもれなくついてくるという現実に、背筋が伸びる思いです」と気を引き締めつつも、「いつもはとてもクールな吉田大八監督が、(昨年の)受賞の瞬間にガッツポーズをしていました。撮影中にも見たことがなかったので、日本アカデミー賞の価値や意味をとても感じました。そんな瞬間に立ち会うことができて、とても嬉しく思います」と喜びを語った。
第39回日本アカデミー賞授賞式は、3月4日にグランドプリンスホテル新高輪の国際館パミールで行われる。主な優秀賞受賞リストは、以下の通り。
▽優秀作品賞
「海街diary」
「海難1890」
「日本のいちばん長い日」
「母と暮せば」
「百円の恋」
▽優秀アニメーション作品賞
「心が叫びたがってるんだ。」
「百日紅 Miss HOKUSAI」
「ドラゴンボールZ 復活の『F』」
「バケモノの子」
「ラブライブ!The School Idol Movie」
▽優秀監督賞
大根仁「バクマン。」
是枝裕和「海街diary」
武正晴「百円の恋」
田中光敏「海難1890」
原田眞人「日本のいちばん長い日」
▽優秀脚本賞
足立紳「百円の恋」
小松江里子「海難1890」
是枝裕和「海街diary」
原田眞人「日本のいちばん長い日」
山田洋次/平松恵美子「母と暮せば」
▽優秀主演男優賞
内野聖陽「海難1890」
大泉洋「駆込み女と駆出し男」
佐藤浩市「起終点駅 ターミナル」
二宮和也「母と暮せば」
役所広司「日本のいちばん長い日」
▽優秀主演女優賞
綾瀬はるか「海街diary」
有村架純「映画 ビリギャル」
安藤サクラ「百円の恋」
樹木希林「あん」
吉永小百合「母と暮せば」
▽優秀助演男優賞
浅野忠信「母と暮せば」
新井浩文「百円の恋」
伊藤淳史「映画 ビリギャル」
染谷将太「バクマン。」
本木雅弘「天空の蜂」
本木雅弘「日本のいちばん長い日」
(本木は2作品で受賞)
▽優秀助演女優賞
夏帆「海街diary」
黒木華「母と暮せば」
長澤まさみ「海街diary」
満島ひかり「駆込み女と駆出し男」
吉田羊「映画 ビリギャル」
▽外国作品賞
「アメリカン・スナイパー」
「キングスマン」
「セッション」
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」
「007 スペクター」
▽新人俳優賞
有村架純「映画 ビリギャル」
土屋太鳳「orange オレンジ」
広瀬すず「海街diary」
藤野涼子「ソロモンの偽証 前篇・事件」「ソロモンの偽証 後篇・裁判」
篠原篤「恋人たち」
野田洋次郎「トイレのピエタ」
山崎賢人「orange オレンジ」「ヒロイン失格」
山田涼介「映画 暗殺教室」
▽協会栄誉賞
仲代達矢