KDDIは19日、4月の電力小売り全面自由化に向け、電力サービス「auでんき」を同月1日から提供すると発表した。それに合わせ、同社の携帯電話などとセットで利用することで、毎月のauでんきの利用料金に応じて最大5%相当分を電子マネー「au WALLET(ウォレット)」で還元する「auでんきセット割」も実施する。
auでんきの料金プランは、家庭向けの「でんき M プラン」と、事務所や商店など、法人向けの「でんき L プラン」の2種類で、ともに従来の従量電灯プランと同等のものになるという。沖縄県や一部離島を除く、全国で提供する。今月20日からauショップやウェブサイトなどで受け付けを開始する。
auでんきセット割を適用することで、毎月のauでんきの利用料金が4999円以下の場合はその料金の1%がau WALLETにチャージされ、5000〜7999円の場合は3%、8000円以上の場合は5%分がau WALLETにチャージされる。同セット割は、auでんき契約者、また同居の家族がauの契約者であること、「au WALLET プリペイドカード」を契約していることなどが条件。
この日、東京都内で発表会が行われ、同社の石川雄三専務とauのCMに出演している俳優の菅田将暉さんが出席した。電気料金は季節によって大きく増減するが、石川専務は同セット割について「5%キャッシュバックする月もあれば、3%の月もある。ただ、必ずどの月もお得になる」とアピールした。
大手通信キャリアの電力サービスをめぐっては、先日、ソフトバンクが「ソフトバンクでんき」と、同サービスと携帯の“セット割”を発表し、話題を集めている。