自転車に乗った男性が「あなたの車に当てられた」などと言いがかりをつけ、画面が割れたスマートフォンの弁償を求めて現金を騙し取る事件が熊本市内で相次いでいると、西日本新聞などが報じた。
報道によると、スポーツタイプの自転車に乗った中年男性が、信号待ちの車に近寄り、「あなたの車に当てられた」「車に驚いて転んだ」などと話しかけるという。さらに画面が割れたスマートフォンを見せ、その弁償を名目に現金数千円から数万円を要求するとのことだ。十数件が確認されており、被害にあった運転手はすべて女性だという。
スマホを使った新手の“当たり屋”といえるこの事件。ツイッターでは、
「女性ばかりを狙うというのが胸糞だな・・・」
「すぐに全国で模倣犯が出てくるでしょうね」
「当たり屋がスマホの修理を要求するとか、時代の流れですね。w 『保険会社に出してもらうので警察を呼んで調書書いてもらわないといけない』で追っ払えるかなと」
などの意見が寄せられている。ネットユーザーたちも当たり屋に注意を払いつつ、対処法を考えているようだ。
また、ネット上では、今回のニュースとは逆で、“歩きスマホ”やスマホを操作しながら自転車に乗っている人に対する「当たり屋」が増えているとの情報も確認できる。ツイッターでは、
「最近の当たり屋は(ドライブレコーダーのない)自転車を狙うらしい。自転車に乗りながらスマホをやるのはそれ自体が危険であるばかりでなく、当たり屋のカモになる」
「いまリアルで初めて『当たり屋』らしきを見た。歩きスマホしてる人に当たってた」
「自転車の当たり屋 注意! 特にスマホいじりながら自転車に乗ってる人をカモにするらしい!」
などの投稿があり、スマホを見ながらの歩行や自転車運転は、周囲が見えにくくなっているため、狙われやすいようだ。
割れたスマホの弁償を要求する当たり屋も厄介だが、スマホを操作しながら移動していたがゆえに当たり屋の被害に遭うこともまた厄介だ。妙なトラブルに巻き込まれないためにも、街なかでのスマホ使用には十分気をつけた方がよさそうだ。
(奈波くるみ)
記事提供/『R25スマホ情報局』
※当記事は2016年01月19日に掲載されたものであり、掲載内容はその時点の情報です。時間の経過と共に情報が変化していることもあります。