すっかり“バラエティ声優”となった金田朋子が、17日放送の『旅ずきんちゃん』(TBS系)に出演。番組で初の温泉ロケに臨んだ金田に「金朋もついに温泉ロケをするようになったか……」「温泉くらい静かに入ってくれ」といった声も上がっているが、今回は番組中、金田が語った“声優の給料事情”について補足を入れつつ紹介していきたい。
番組で共演した弁護士・大渕愛子に「声優さんって儲かるんですか?」と聞かれた金田は「そうでもないですね」とひとこと。「量をいっぱいやらないと、1本あたりは多分そんなに高くないんで」と説明を付け加えた。
声優のギャラは、F~Aの「ランク制」で決まっており、ランクに応じてアニメ1本(話)のギャラ変動していく。まず、事務所に入り日本俳優連合に加入すると、3年間は「ジュニアランク」といい、30分アニメ1本あたり1万5,000円の給料で固定されることとなる。「ジュニアランク」の期間が終わると、「ランク保持者」となり、年数やランクに応じてギャラも変動。最高ランクのAは1本のギャラが4万5000円、それ以上になるとギャラは言い値になるとも言われている。
「ランク制」の場合はセリフ数に関係なく、出演話数でギャラが決まっていくためか、『おねがい☆ティーチャー』のまりえ役や『もえたん』のなーくん役など、セリフが少ない人間以外のキャラを演じることが多い金田は「ギャラ泥棒」と言われることも多いのだとか。
ちなみに、声優の間で“儲かる”とたびたび言われるゲームやパチンコの仕事では、「ワード制」といった台本に書かれたセリフ一文当たりで値段を設定する換算方法も存在する。
そんな中、加熱する人気で、最近はバラエティ番組の主演を増やす金田をはじめ、声優たちは活躍の場を広げているが、前出の金田の発言のように「なかなか稼げない」とも言われていたりする。そんな厳しい事情が番組でも垣間見られた。
「番組終盤、最高年収が約840万と言われる弁護士である大渕の最高月収を聞いた金田がその金額の多さに絶叫していましたが、その一方で金田の最高月収が思ったより低かったのか、番組MCの友近が『大変なんやな声優さんって』と驚く一幕がありました」(アニメライター)
最近はバラエティ番組の出演が目立つ金田だが、昨年出演した番組で自身のアニメ1本あたりのギャラについて「ちょっと(ジュニアランク時代の)倍くらいですかね」と、約3万円であることを明かしている。しかし、“大変なんやな”と評されるくらい、やはり声優の給料は低いということなのだろうか……。