佐野研二郎氏デザインの2020年東京五輪大会エンブレムの白紙撤回が決まり、はがされるポスター=2015年9月、東京都庁
共同通信社

 2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は19日、白紙撤回した旧エンブレムの選考や商標登録、ポスター作製などに要した経費が総額で約1億900万円だったと発表した。

 内訳は昨年7月のエンブレム発表イベントで掛かった約6800万円が最も大きく、佐野研二郎氏がデザインした作品の商標調査、登録の費用が約3100万円。応募、選考関係では審査会場のレンタル料など約900万円、ポスターや名刺、ホームページなどに約100万円が掛かった。白紙撤回でこれらが全て無駄な出費になり、再選考でさらに経費が膨らむ。