1月13日、新たに水曜10時枠のドラマが各局で始まり、堀北真希(27)主演による『ヒガンバナ~警視庁捜査七課~』(日本テレビ系)と、TOKIOの長瀬智也(37)主演の『フラジャイル』(フジテレビ系)による視聴率争いに注目が集まっていた。結果は『ヒガンバナ』11.2%、『フラジャイル』9.6%と、軍配は『ヒガンバナ』にあがったが、昨年10月の一部報道で「4月からフジテレビは“水10”から撤退」と噂されていたこともあり、ドラマファンのあいだでは「長瀬が負けて終わるのは悲しい」と惜しむ声もあがっている。
「堀北真希はこれまでの出演作品では優等生役が多く、その路線に世間も飽きてしまったのか、前作の『まっしろ』(TBS系)では平均視聴率5.8%と惨敗し、『もう堀北で視聴率はとれない』とまで言われていました。しかし、今作の役は無愛想で毒舌、といったかなり偏屈な役どころ。これまでのイメージとのギャップに惹かれた視聴者も多いのでしょう。共演者も檀れい(44)、大地真央(59)、知英(22)などの綺麗どころに、結婚が決まったばかりのDAIGO(37)と、周囲を固める俳優陣も豪華です」(テレビ雑誌編集者)
2014年に特別ドラマ企画で単発放送された堀北主演の『ヒガンバナ』には、連続ドラマ化を期待する声も多く、昨年10月に制作が発表された際には多くのファンから喜びの声があがった。一方の長瀬が主演する『フラジャイル』は、月刊誌「アフタヌーン」誌上で好評連載中のコミックを原作とした医療モノ。“病理医”という、これまで扱われて来なかった題材を扱った作品だが、人気コミックが原作だけありストーリーは折り紙付き。こちらもドラマ化を期待されていた作品だ。
「堀北とは逆に『長瀬が主演するドラマは外れない』と言われており、前評判が高かったのですが、初回は視聴者の食いつきがイマイチでした。今作で演じる役は“強烈な変人”という癖のある役で、“病理医”という聞き慣れないテーマもスタートダッシュの遅れの原因となったのでしょう。しかし、視聴者がSNSなどに寄せているコメントをみると『ヒガンバナよりフラジャイルの方が面白かった』という意見が多いので、今後の展開次第では口コミでの逆転もありえそうです」(同)
ドラマファンのあいだで毎クール注目を集める日本テレビとフジテレビによる“水10”対決。2013年放送の『ダンダリン 労働基準監督官』(日本テレビ系)に『リーガル・ハイ 第2シリーズ』(フジテレビ系)が視聴率で勝利したのを最後に、現在フジは8連敗中。2015年に放送されたフジテレビのドラマは『残念な夫。』(平均7.7%)、『心がポキッとね』(平均6.6%)、『リスクの神様』(平均5.1%)と、いずれも難航続き。そのあげくに一部新聞紙などから「水10枠をフラジャイルで終了する」とも報道された。ネット上では「長瀬は負け試合に抜擢された」などとも囁かれており、ファンからは「このまま爆死に進むのはイヤだ」と、嘆きの声が聞こえてくる。
だが、実際のところ、1月13日には同時刻に「サッカー・リオ五輪アジア地区最終予選グループステージ 日本vs北朝鮮」(テレビ朝日系)が放送されており、13.7%を獲得し、視聴率1位の座をとっているのでなんとも言い難い。この分の視聴率が、今後どちらのドラマに向かうかによって“水10”の勝敗が決しそうだ。