一理ある…いやない?
次期大統領選挙に向けていい意味でも悪い意味でも注目を集めているドナルド・トランプ候補ですが、またしてもテック業界に熱い無茶振りをふっかけてきました。同氏は18日にリバティ大学で行なわれた演説で、「我々はアップルに対し、他国でなくアメリカでコンピューターを作らせるつもりだ」と宣言したのです。
現在、アップル製品の多くは中国企業や台湾企業によって生産されています。また搭載されている部品も韓国、台湾、日本企業が多くを製造しており、アップルとアジア系メーカーには大きな利益をもたらしているものの、アメリカの労働者はその恩恵の多くを受けることができません。
例外となるのが円筒形の「Mac Pro」。こちらはアメリカ国内のオースティンで生産されています。また、iMacの一部モデルもアメリカで製造されていたことがあります。だからといって、製品のすべてをアメリカで生産するなんてコストを考えたらあまりにも無茶だと思うんですけどね…。
ちなみに演説が行なわれたリバティ大学はキリスト教系の私立大学で、かなりキリスト教保守層の影響が強い大学として知られています。過去には学長が生徒に銃の携帯を促したこともあるとか…。トランプ氏の支持母体の一つとしてキリスト教原理主義団体があげられていますが、なにかの縁で同氏がリバティー大学を演説の場に選んだのかもしれません。
トランプ氏は現時点でも共和党の指名争いで支持率トップを走っています。このままの勢いで当選したら、Macは全部アメリカ生産になって大幅値上げになるのかな?
source: Apple Insider
(塚本直樹)