米Amazon.comは1月19日(現地時間)、ネットに接続した家電が自ら必要な消耗品をAmazon.comから購入するスマートホームサービス「Amazon Dash Replenishment」を発表した(replenishmentは補充という意味)。まずはブラザーが一部のプリンタで対応し、米国で同日からサービスを開始する。
ブラザーのプリンタの場合は、ブラザーのユーザーアカウントにプリンタを追加し、WebサイトでDash Replenishmentの設定を有効にするだけ。以後はプリンタのインクやトナーが「low」になると、プリンタが勝手に同じインクあるいはトナーをAmazon.comにオンラインで発注する。
プリンタの他、米GEの洗濯機と米Gmateの血糖値モニターが1月中に対応する。GEの洗濯機は洗剤が切れそうになると洗剤を発注する。
Amazonはまた、メーカーや開発者に「Dash Replenishment Service API」を公開した。簡単なHTMLとREST APIコールだけで、端末をDash Replenishmentに対応させることができるとしている。発注システムはAmazonのサーバで管理するので、メーカーはバックエンドインフラについて考える必要もない。
Amazonは「Dash」ブランドで、2014年4月に音声入力で商品を発注するガジェットを、2015年4月には1プッシュで日用品を発注できる「Dash Button」を発表した。Replenishmentはその延長上にあり、ボタンを押す動作すら必要なくなった。