金沢一郎氏死去=前皇室医務主管
皇室の医務を指揮する宮内庁皇室医務主管を10年務め、日本学術会議会長も務めた国際医療福祉大大学院名誉院長の金沢一郎(かなざわ・いちろう)氏が20日午後4時17分、膵臓(すいぞう)がんのため東京都内の病院で死去した。74歳だった。東京都出身。葬儀の日取りは未定で、金沢家と国際医療福祉大の合同葬で執り行う。喪主は妻克子(よしこ)さん。
東大医学部教授、東大病院長、国立精神・神経センター総長などを歴任。2002〜12年に皇室医務主管を務め、天皇陛下の前立腺がん手術(03年)、心臓バイパス手術(12年)などを統括した。06〜11年日本学術会議会長。11〜15年国際医療福祉大大学院長。東大名誉教授。専門は神経内科。