ソマリアの海賊を1人で壊滅させた男がいる。
そんな壮大な武勇伝がネットで話題になっている。武勇伝の主人公は、「すしざんまい」の木村清社長だ。
■海賊に会いに行ったソマリアの海賊を一人で壊滅させた男がいる。金も技術も無いので生きるために海賊をやってる事を知り、漁船を用立てて、技術指導をつけ、魚の流通を引き受けることで、海賊を漁民に更正させて壊滅させた。これ、政治家でも何でもない。すしざんまいの社長の話。
— 稲葉渉 (@inabawataru) 2016, 1月 20
ソマリアの沖は海賊が出るようになったことで、キハダマグロが獲れなくなっていた。
困った状況になっていたが、木村社長は誰か海賊と話したかと尋ねたという。その発想がスゴいが、木村社長は伝手を頼って実際にソマリアの海賊に会いに行ったのだ。
海賊と話してみてわかったことは、彼らも好んで海賊稼業に手を染めたわけではないということ。
そこで、木村社長は提案した。
彼らもこの海でマグロを獲ればいいと。自分で稼いだお金で家族を養い、誇りを持った人生を送るべきだと。
だが、彼らにはマグロ漁の技術もなければ、船もなかった。冷凍倉庫も使えない、販売ルートもない。
どうすればいいのか?
木村社長はまずは4隻の船を持っていった。漁の技術を教え、冷凍倉庫を使えるようにした。彼らが獲ったマグロは買い取って販売ルートを作ってあげることにした。
こうやって、元海賊の彼らはマグロ漁で生活ができるようになった。
画像出典:YouTube(ANNnewsCH)
■3年間、海賊被害がゼロにハーバー・ビジネス・オンラインのインタビューで木村社長が言うには、ソマリア沖では年間300の海賊による被害があったそうだが、交流ができるようになって、この3年間は海賊の被害がゼロだという。
木村社長は、「相手の視線に立って、相手の悩みに気がついてあげることが必要なんです」と、人と人が交流するうえでの基本的な考えを口にした。
ソマリアの事業は、まだ採算がとれる段階ではないようだが、商売哲学をこう話す。
「商売というのは、目の前の利益、儲けのことを第一に考えていたんではうまくいかないものなんです。まず考えなくてはならないのは、どうやったら喜んでもらえるか、何を求められているかということ。それに応える算段をするのが「商売」なのではないですか」
築地初競りマグロ451万円 すしざんまいが落札(15/01/05)
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参照:ハーバー・ビジネス・オンライン/すしざんまい社長が語る「築地市場移転問題」と「ソマリア海賊問題」
参照・画像出典:YouTube(ANNnewsCH)
(本記事は上記の報道や情報を参考に執筆しています)