中国の習近平国家主席(左)とエジプトのシシ大統領=21日、カイロ(AP=共同)
共同通信社

 【カイロ共同】中東歴訪中の中国の習近平国家主席は21日、エジプトの首都カイロにあるアラブ連盟(22カ国・機構)の本部で演説した。新華社電によると、習氏は中東諸国に対し、商業融資などによる計200億ドル(約2兆3千億円)の巨額融資の実施を表明。「中国とアラブの信頼関係は揺るぎない」と、中東重視の姿勢を強調した。

 中国は、米国の存在感が低下する中、中東への影響力の強化を狙っており、習氏はこの日の演説で、中国の中東外交の新方針を内外に示した。

 米主導の世界秩序への対抗を強める習氏は、現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」を掲げ、中東との連携を重視している。

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