SEOのためにWebサイトを分析するBotifyが$7.2Mを調達、今後の成長の鍵は新機能の開発 | TechCrunch Japan

フランスのBotifyがこのほど、IdinvestVentechより、シリーズAで720万ドルを調達した。同社は、ユーザのWebサイトをクロールしてSEOのためのインサイトを提供するサービスをSaaSとして提供している。

SEOをやってくれるのではなくて、ユーザにそれができるためのデータを提供する。言い換えるとBotifyは一種の分析ツールで、SEOの正しい方針を数字でガイドする。現在顧客数は300を超え、その中にはExpedia, BlaBlaCar, Farfetch, eBayなどもいる。

Botifyには、三つの主要部位がある。まず、クローリングを行うサーバ上のクローラソフトウェア。ユーザは自分のマシンの上で何も動かさなくてよい。Botifyのサーバーがすべてをやってくれる。そして、ユーザのWebサイトに関する総合的な所見を提供する。

次にBotifyは、GoogleやBingのインデクサが使っているクローラーの特徴をユーザに教える。たとえば、ユーザのWebサイトのどのページが、検索エンジンのクローリングの対象になっているのか。

そして三つ目は、ユーザにSEOの詳しい戦略を教えるダッシュボードだ。

Botifyは、二つの点で際立っている。まず、Botifyは、検索エンジンからのトラフィックに大きく依存している大企業(eコマース、運輸交通、メディア、など)がターゲットだ。これらのWebサイトは、トラフィックが増えれば新しいお客さんも増える。

つまりSEOは、サイトのビジターを増やすだけでなく、売上増にも貢献する。そこがBotifyの強みで、企業の利益底上げに貢献するサービスは大歓迎なのだ。

もうひとつは、毎月料金が入ってくる再帰的な価格モデルだ。Botifyの料金は月額569ドルから999ドルまで。すでに300社が顧客だから、ビジネスモデルは健全だ。ただし、SEOの問題が解決したら数か月でさよなら、にならないためには、今後の新機能の開発がきわめて重要だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。