“埼玉県をディスりすぎているマンガ”として話題を呼んだ、人気少女マンガ「パタリロ!」作者・魔夜峰央による「翔んで埼玉」。そんな本作の復刊版「このマンガがすごい! comics 翔んで埼玉」(宝島社/ ※試し読み http://konomanga.jp/manga/tondesaitama)が昨年12月24日に発売されたが、2016年1月の重版をもって3刷30万部を突破する。
本作は1986年に刊行された「やおい君の日常的でない生活」に収録されていた作品で、主人公である埼玉育ちの美少年が東京都民の埼玉弾圧に立ち向かうという、埼玉を題材にしたギャグマンガ。マンガレビューサイト「このマンガがすごい!WEB」の選者から復刊を望む声が多数寄せられたことで、同サイト編集部が魔夜に提案したところ、約30年ぶりに復刊が実現した。
「埼玉から東京に行くには通行手形がいる!」「埼玉県民にはそこらへんの草を食わせておけばいい!」「埼玉狩りだー!」といった埼玉をネタにした台詞などがTwitterを中心にウェブで大きな話題に。また、多数のテレビ番組などでも取り上げられた。
魔夜は突然の盛り上がりに、「当時埼玉に住んでおり、埼玉の人の感性が自分に乗り移って描いたのだと思います。ただ、現在は神奈川県在住なので、よく思い出せません。人気が出ていると聞いて、なぜ今なんだろうと、不思議でなりませんね。当時はなんの反応もなかったので、嬉しい交通事故みたいですね。こんなのはじめてです。埼玉の皆さん、どーもすみません」とコメントを寄せている。