居酒屋チェーンを運営するワタミは22日、コメ卸最大手の神明ホールディング(神戸市)と資本・業務提携すると発表した。神明は2月8日付でワタミが保有する自社株175万株を約14億円で買い取る。神明の出資比率は4.19%になる。ブランド米など食材の調達に加え、神明傘下の回転ずしチェーン「元気寿司」と連携して外食事業の新商品開発などを進める。

 自社株売却資金は、国内外の新規出店や店舗の改装費用に充てる。譲渡によりワタミの保有比率は約6%に低下する。

 ワタミは、2015年3月期決算で主力の居酒屋事業の低迷などにより2期連続の最終赤字を計上した。15年12月には介護事業を損保ジャパン日本興亜ホールディングスに売却するなど事業の立て直しを急いでいる。