勤務先の医薬品を同業社に横流しし、不正に現金を得たとして、高知地検が近く、業務上横領の疑いで、高知市の医薬品卸売会社「中沢氏家薬業」の元社員を逮捕する方針を固めたことが21日、捜査関係者への取材で分かった。約3年にわたり計約1億6千万円を着服していたとみられ、地検が詳しい経緯を調べる。

 捜査関係者らによると、元社員は社内調査に横流しを認め「ギャンブルや飲食代として使った」と話したという。

 元社員は12年7月ごろから15年6月ごろにかけ、医薬品を高知市のドラッグストア経営会社に納入したように装い、都内の医薬品卸売会社に転売、現金を受け取っていた疑いがある。

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