日本人はなぜ中国車を購入しない?「軽自動車が強すぎて入り込む余地ない」 | ニコニコニュース

日本人はなぜ中国車を購入しない?「軽自動車が強すぎて入り込む余地ない」
サーチナ

 日本では多くの消費者が日本車に乗っている。また中国でも日本車を購入する中国人は少なくない。では、中国で中国自主ブランド車を購入する人がまだまだ少数派なのはなぜだろう。また日本人はなぜ中国自主ブランド車を購入しないのだろうか。中国メディアの今日頭条は16日、この素朴な疑問を提起し、その理由を分析している。

 こうした疑問に対する答えとしてまず思いつくのは「中国自主ブランド車の品質を信頼できない」という理由かもしれない。確かに、中国自主ブランド車には故障が多く、日本車は故障が少ないと指摘する中国メディアも多い。しかし、同記事はある別の理由に注目している。それは「軽自動車」の存在だ。

 2015年の普通車販売台数の1位はアクアで約21万台、2位はプリウスで約12万台だが軽自動車の1位はN-BOXで約18万台、2位はタントで約15万台。つまり日本の自動車市場においては軽自動車の存在が非常に大きいことがわかる。

 記事は日本の軽自動車を「日本独特の車」と紹介している。中国ではもっとも排気量の小さい車は「微型車」または「A00級」と呼ばれる。また大きさは日本の軽自動車と同じ程度だが、需要は少ないようで街で見かけることはほとんどない。

 中国とは反対に、日本では軽自動車が大人気であることを紹介し、「普通車に比べて馬力もなく車体も小さいが、限られた車内空間を効率よく用いる設計であり、スペックも悪くなく、運転しやすく価格も手ごろ、そして良く作り込まれているため一般市民に愛されている」と記事は指摘している。

 さらに、「たとえ裕福な家庭であっても、日本では一家に一台は軽自動車があるほど」と紹介、軽自動車は「日本人の心に特別な愛着を抱かせる存在」だと伝えている。つまり、日本人は日本の軽自動車が大好きなので、中国自主ブランド車が市場に入り込む余地がない、というのが冒頭の疑問に対する独自の見解のようだ。

 確かに日本の軽自動車は日本の狭い道を通り抜けることができ、非常に経済的で内装やスペックも悪くないため日本人には「特別な愛着を抱く理由」があると言えるかもしれない。もし中国自主ブランドメーカーが中国人に「特別な愛着を抱かせる」車種を開発できれば、中国全土に中国自主ブランド車があふれる日が訪れるかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)paolo77/123RF.COM)