いまや飛ぶ鳥を落とす勢いのアニメ『おそ松さん』。赤塚不二夫氏の代表作『おそ松くん』を原作としたアニメ作品で、子供だった“おそ松くん”ら六つ子たちが大人になったオリジナルストーリーが描かれている。そんななか、“大人になった”「おそ松くん」という設定を、20年前に発表していた漫画『おそ松くん』が、イースト・プレスのWebサイト「マトグロッソ」上に無料公開され、ネット上でじわじわと話題になっている。
マットグロッソ編集部は、Twitterで
「96年 (!) に描かれた、昨今のおそ松さんブームを予見する作品です」
として紹介。
もともと同作品が公開されたのは、96年の「COMIC CUE VOL.2 」。物語では、大人になったイケメンの「おそ松」たちがラーメンを食べに行くことから始まる珍騒動を描く。「養老の瀧」という単語が登場したり、「メンの細さとチヂレ具合がちょうどいいな」などと食レポをしたりと、成人した「おそ松」たちを思わせる描写は現在の『おそ松さん』のようでもあり、『孤独のグルメ』をも彷彿させる。
というのも、20年前に『おそ松くん』を描いた「泉 昌之」とは、泉 春紀(作画)・久住昌之(原作)のコンビ名。ご存じの方も多いだろうが、久住は『孤独のグルメ』の原作者でもあり、「泉 昌之」名義でも『食の軍師』などで知られている。
Twitterには、
「これはこれで面白い(笑) 」
と興味深く読んだという感想のほか、
「こんな漫画があったのか。一から十までいつもの泉昌之漫画だ」
など、“おそ松くん”のイメージを残しつつ、やはり“泉昌之”作品と評価する声が投稿されている。
アニメ『おそ松さん』ではさまざまな漫画のパロディネタが仕込まれていたことも話題になったが、まさか『孤独のグルメ』原作者にパロディされていたとは…!
※当記事は2016年01月22日に掲載されたものであり、掲載内容はその時点の情報です。時間の経過と共に情報が変化していることもあります。