米俳優レオナルド・ディカプリオ(41)の財団が、1500万ドル(約17億5000万円)もの大金を寄付したことが分かった。
ディカプリオは19日、スイスのダボスで行われた世界経済フォーラムでのクリスタル賞受賞スピーチの際に、「我々は純粋にこれ以上石炭、石油、ガスへの企業欲へ人類の未来を預けるわけにはいきません」と切迫するエネルギー問題に言及。石油、ガス、石炭などの天然資源を守る団体に寄付を行ったことを明らかにした。
さらに「金銭目的とする団体はこの破滅的なシステムを維持し続けようと、気候変化の証拠を否定するだけでなく隠ぺいしようとさえしています」と資本家らによる環境破壊を批判。また、迫りくる危機に対して、「我々が暮らしているこの地上の化石燃料を残さなければ私たちは地球を守ることはできません。20年前、この問題を依存と表現しました。そして今、私たちはその依存を断つ必要があるのです」と啓蒙した。
■これまでに約35億円の寄付を実行1998年に設立されたザ・レオナルド・ディカプリオ財団(LDF)の代表を務めるディカプリオは、以前から環境保護活動に力を入れていることで知られ、このときもその必要性を次のように訴えていた。
「ここ10年間に渡り、我々は陸と海における保護区の拡大や絶滅危機に瀕する動物たちの保護、地球を侵食する企業に反対する先住民の後援など支援プロジェクトに直接的に寄付をしてきました。しかし、皆さんと協力しこの活動をより増やしていく必要があるのです。寛大さが私達の未来への重要なカギなのです。そのため、世界の持続可能な資源を保持するプロジェクトへ1500万ドル以上の寄付を行うことを喜んで発表します」
これまでにLDFは65の団体に対して3000万ドル(約35億円)もの寄付を行ってきている。