リーガ・エスパニョーラ第21節が23日に行われ、マラガとバルセロナが対戦した。
前節、アスレティック・ビルバオに6-0の大勝を収めた2位のバルセロナは、勝点差2で首位のアトレティコ・マドリードを追う。20日に行われたコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)準々決勝のアスレティック・ビルバオ戦では、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシ、ウルグアイ代表FWルイス・スアレスらが出場しなかったが、この日はメッシ、スアレスがスタメンに復帰。一方、ブラジル代表FWネイマールは左足ハムストリング負傷の影響で招集メンバーに入らず、前線にはFWムニル・エル・アダディが入った。
試合は開始早々にバルセロナが先手を取る。2分、エリア内右でボールを受けたスアレスが、相手DFに身体を寄せられながらもゴール真横まで持ち込み、中央へ折り返しのパス。これをムニルが無人のゴールへ押し込み、バルセロナが先制に成功した。
マラガはリードを許したものの、相手陣内に攻め込む時間が続く。17分、エリア手前でこぼれ球を拾ったゴンサロ・カストロが左足ミドルシュート。しかし、ここは右ポストに直撃。こぼれ球をGKクラウディオ・ブラボが横っ飛びで弾いて、CKに逃れた。続く26分、エリア手前でトーマス・ヴェルマーレンのクリアミスを拾ったシャルレスがエリア内に進入。ハビエル・マスチェラーノと交錯した際に倒れ、PKを主張したが、逆にシミュレーションの判定でシャルレスにイエローカードが提示された。
マラガの猛攻が実ったのは32分。マスチェラーノの中途半端なパスをカットすると、カルロス、シャルレスとつなぎ、最後はフアンピが右足で決め、マラガが同点に追いついた。
続く41分にもエリア手前右でボールを持ったフアンピが右足シュート。ボールは枠を捉えたが、GKブラボがなんとかキャッチして、ピンチをしのいだ。
バルセロナは44分に決定機を迎える。エリア手前でボールを持ったメッシが左のムニルへパス。ムニルがダイレクトシュートを狙ったが、ここはGKイドリス・カメニが反応して弾いた。こぼれ球をメッシが押しこみにかかったが、ミゲル・トーレスがスライディングでブロック。マラガはここでスーパープレーが飛び出し、相手にゴールを割らせなかった。このまま1-1で前半が終わる。
バルセロナはハーフタイムにヴェルマーレンを下げ、ジェレミー・マチューを投入した。すると52分、左サイドでボールを持ったアドリアーノ・コレイアが切り返しから右足クロスを入れる。これをゴール前のメッシがジャンピングボレーで叩きこみ、バルセロナが勝ち越しに成功した。メッシは芸術的なボレーシュートで今シーズンのゴール数を11に伸ばした。
再びリードを許したマラガは、55分に左サイドを突破したカストロが左足シュート。しかし、ここもGKブラボがなんとか反応して弾き返した。直後の56分、バルセロナは先制点を挙げたムニルを下げ、イヴァン・ラキティッチを投入した。
73分、バルセロナは負傷したアドリアーノに代えてセルジ・ロベルトを投入。直後のセットプレーの流れから、エリア内右のイグナシオ・カマーチョが右足シュート。ボールは際どいコースに飛んだが、ここもGKブラボが反応。こぼれ球をドゥイェ・チョプが詰めたが、ここもブラボがなんとか抑えた。
一方、バルセロナもワンチャンスから決定機を作る。81分、自陣最終ラインからのロングボールに抜けだしたメッシが、右サイドに抜け出してエリア右内まで持ち上がる。そのまま右足シュートを狙ったが、ここは飛び出したGKカメニがなんとか触れてゴール右に外れた。続く88分、右CKからメッシが決定機を迎えたが、シュートは再びGKカメニがビッグセーブで防いだ。
このままバルセロナが1点差を守りきり、リーグ戦3連勝を飾った。これで勝点3を加えたバルセロナは、翌日に試合を控えたアトレティコ・マドリードを抜き、暫定首位に浮上した。
次節、マラガは敵地でMF乾貴士が所属するエイバルと、バルセロナはホームでアトレティコ・マドリードと対戦する。
【スコア】
【得点者】